駆除の流れ
豆知識

 チャバネゴキブリはもともと熱帯産のゴキブリですが、空調設備が普及し、
 建築物内の高温環境が年間を通しての生息・繁殖に適していること、
 平均産卵数が多い事などから、現在は日本最大の衛生害虫となっています。
 不完全変態で蛹期がありません。薬剤に対しても強い抵抗性を発現しています。

チャバネゴキブリの特徴

@成虫の体長は11〜15mm。体は黄褐色で、
  前胸背面に一対の細長い黒斑がある。

A若齢幼虫は黒色で、中・後胸背板と側縁部が淡黄褐色であるが、
  成長途中で、後胸背板一本の淡黄褐色の条紋がでる。

チャバネゴキブリの生態

発生源   : 建築物内でも特に温度が高い場所。(冷蔵庫のモーター周辺など)で営巣する。
         食性は雑食で、パン・穀類・野菜以外にも動物性食品も差別なく好む。
発生時期 : 通年発生する。冬季はやや繁殖力が弱まる。
生息場所 : 温暖な場所、食料源の近く、狭い隙間を好む。
活動特性 : 飛翔能力はない。集合フェロモンの働きにより、集団で営巣する。
走光性   : 負の走光性。夜行性
産卵数   : 一生の間に4〜5卵。一卵鞘中に平均38個の卵を有する。メスは
         孵化直前まで卵を保持している。孵化直後の幼虫は巣の外にはあまり出ない。
成虫寿命 : オスは約3ヶ月、メスは約5ヶ月。(25℃)


25℃の条件下
 
    卵                幼虫                            成虫
    ↓      約20日      ↓          33〜70日            ↓      



 クロゴキブリはもともと野生種で、下水道や浄化槽などに多く生息しています。
 クロゴキブリの移動は生息密度に大きく左右され、生息密度が高い場合、
 より生活し易く、食料の供給が豊富な場を求め、かなりの距離を移動します。
 逆に生息密度がそれほどでないときには、ほとんど巣の周囲を離れません。

クロゴキブリの特徴

@成虫の体長は20〜30mm。体は光沢のある黒褐色。

A幼虫は黒色で白色斑がある。

クロゴキブリの生態

発生源   : 建築物内でも特に温度が高い場所。(冷蔵庫のモーター周辺など)で営巣する。
         食性は雑食で、パン・穀類・野菜以外にも動物性食品も差別なく好む。
発生時期 : 6月〜11月にかけて発生。卵・幼虫・成虫の全てのステージで越冬が出来る。
生息場所 : 温暖な場所、食料源の近く、狭い隙間を好む。
活動特性 : 集合フェロモンの働きにより、集団で営巣する。
走光性   : 負の走光性。夜行性
産卵数   : 一卵鞘中に平均22〜28個の卵を有する。チャバネと違い、メスは卵を産みつける。
成虫寿命 : オスは8ヶ月、メスは1年半。(25℃)

25℃の条件下

    卵                 幼虫                           成虫
    ↓       約42日      ↓          84〜112日          ↓